第75回日本病院学会 多職種セッションにて講演
2025年07月26日
7月24日(木)25日(金)に出島メッセ長崎(長崎県)で開催された第75回日本病院学会の多職種セッションで講演の機会をいただきました。
講演テーマは、「現場と事務部門で一緒になって行う人材育成のマネジメントのコツ~病院全体の教育体系の構築~」です。
講演では、70名ぐらいの方々がご聴講くださいました。
(ありがとうございます!)

講演後、3名の方からのご質問をいただきました。
✅ 研修効果を高めるため、講演内容以外でできることはあるか
✅ 「人材開発部門」を新たに設置する有無に対する講師の見解
✅ コーチングを徹底すれば離職防止になるのか 等々
その後も、個別で7~8名の方がご興味を持ってくださって、名刺交換させていただきました。
今回は、主催者である長崎リハビリテーション病院副院長の井手伸二様からお声かけいただき、講演の運びとなりました。
貴重な機会をくださいましたこと、心よりお礼申し上げます!
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講演内容は次のとおり。 ※当日のスライドをAIで要約
1. 人材育成の必要性と課題
✅現代では“その時”に必要なスキルを習得し続ける力(エンプロイアビリティ)が重視される。
✅潜在能力の引き出し、組織の継続、社会変化(AIなど)への対応が求められる。
✅病院での人材育成で、若手職員の育成の難しさ、リーダー不足、社会人スキル不足の職員の存在、
モチベーション低下等が課題。
2. 教育方法と内容の種類
✅教育方法:OJT(現場教育)、Off-JT(研修)、SD(自己啓発)の組み合わせ。
✅教育内容:職種別・階層別・全体・個人向けなど多層的。
3. ノンテクニカルスキルの階層別整理
✅ドラッカーモデルをもとに、ヒューマン・マネジメント・コンセプチュアルスキルを各階層(一般・中堅・管理)に応じて整理。
4. 教育体系の構築
① 全体像の設計(将来を見据えた計画)
② 各階層のスキル要件洗い出し
自院の理念、人事制度、社会的基準(例:社会人基礎力)をベースに設計。
③ 研修テーマ・プログラムの具体化と運用
年次・役職に応じた具体的な研修プランを提示。
5. 事務部門の役割
✅教育体系の設計、外部研修の把握、人材育成ニーズの吸い上げ、研修効果の検証。
✅研修の企画・実施・評価サイクルの構築が重要。
✅「実施する意味のある研修」への転換を促す。
6. 今後の人材育成の方向性
ノンテクニカルスキルの重視、効率的な学習方法、職種を超えた学びの共有が求められる。
