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全国自治体病院協議会長野県支部で講演~テーマは、「医療現場での接遇・マナーの重要性」~

2026年07月25日

 2026年6月17日、松本市の長野県看護協会ホールにて、全国自治体病院協議会長野県支部主催の「接遇・マナー研修」の講師を務めました。
     
 当日は長野県内の自治体病院から約160名の皆さまにご参加いただき、「医療・介護現場での接遇・マナーの重要性と基本を学ぶ」をテーマに研修を行いました。

       

 医療や介護の現場では、高度な専門知識や技術が求められます。
 しかし、患者さんやご家族が病院に対して感じる印象は、それだけで決まるものではありません。
 あいさつや言葉遣い、表情、電話対応といった日々の何気ない接し方が、「安心して任せられる病院かどうか」の判断材料になります。

 今回の研修では、接遇・マナーを単なる形式ではなく、患者さんとの信頼関係を築くための重要なコミュニケーションとして考えていただきました。

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 講義では、まず社会人としての責任感や医療従事者としての職業倫理について確認したうえで、「接遇・マナー5原則」である「あいさつ」「表情」「身だしなみ」「話し方」「態度」を取り上げました。
 
 また、患者さんから実際に寄せられた投書やクレーム事例をもとに、患者さんの立場から見た病院職員の対応について考えていただきました。

 さらに、敬語や電話応対の基本に加え、クレームやカスタマーハラスメントにつながりやすい要因についても解説しました。相手の怒りや不満の背景にある不安や心配に目を向けること、そして職員同士の「報告・連絡・相談」を徹底することが、患者さんへのより良い対応につながることをお伝えしました。

 接遇・マナーは特別な技術ではありません。しかし、その積み重ねが患者さんやご家族からの信頼を生み、病院全体の評価にもつながります。
 忙しい日々の業務の中だからこそ、相手への敬意や思いやりを言葉や態度で表現することの大切さを改めて感じていただける機会になったのではないかと思います。

 ご参加いただいた皆さま、そして運営にご尽力いただいた全国自治体病院協議会長野県支部の皆さまに心より感謝申し上げます。
 今回の研修が、地域医療を支える皆さまの日々の実践に少しでもお役立ていただければ幸いです。

blog > 2026年07月03日

青森県公立・町立総看護師長会で講演~テーマは「人事管理」と「次世代リーダー育成」

2026年07月03日

 6月12日、青森県公立・町立病院総看護師長会様よりご依頼をいただき、青森市にて講演を行いました。
 今回のテーマは「人事管理」と「次世代リーダー育成」。
 中でも中心となったのは、講演前の打合せでいただいた重点課題の「主任になりたいと思える職場をどうつくるか」でした。

 現場では「主任になりたがらない」という声が多く聞かれます。しかしその背景には、単なる負担感ではなく、主任という役割の意味や魅力が十分に伝わっていないという構造があります。
 それらも含めて、次の内容でお伝えいたしました。

     
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■ 人事管理は「評価」ではなく「状態づくり」
 今回の講義でお伝えした土台は、人事管理=評価ではないという考え方です。
 本来の人事管理とは、スタッフが力を発揮できる状態をつくることにあります。私は、人事管理を次のように表現しています。

   ***人事管理は、「仕事も充実、気持ちも充実」の状態をつくること***

 そのために必要なのは特別な仕組みではなく、日常の関わりです。
 具体的には、
 ✅役割を明確にし(具体的な行動レベルで相手にわかることばで伝える)、
 ✅少し背伸びする経験を任せ(丸投げではなく、やってみようと思える動機付けも)、
 ✅行動に対して具体的なフィードバックを行い(何ができて、何が不足しているか)、
 ✅安心して相談できる関係性をつくること(上手くいかなかったことも気軽に相談できる)。
この積み重ねで、スタッフも小さな自信を積み重ねていくのだと思います。

 一方で現場では、「任せているつもりが放置と受け取られる」というズレが起きがちです。このズレの多くは説明不足によって生じます。
 特に意識したいのは、次の3点です。
 ✅なぜ任せたのか
 ✅どこまで任せるのか
 ✅どう見ているのか
 この3つを言葉にすることで、スタッフの受け取り方は、大きく違ってくると思います。

      
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■ 「言える職場」が組織を変える
 スタッフが力を発揮するためには、心理的安全性の確保が欠かせません。
 これは単に雰囲気が良い状態ではなく、「質問・相談・報告・意見が自然に出てくる状態」を指します。
 この状態が整うと、現場には変化が生まれます。小さな違和感が共有され、インシデントの芽を早期に摘むことができるようになります。また、若手が迷いを抱え込まずに相談できるため、成長のスピードも上がります。
 
 こうした環境は、「伝え方」でつくられます。
 指導場面では、目的・意図・安心をセットで伝え、行動と人格を分けて関わることが重要です。これだけで、防御的な反応は大きく減ります。

     
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■ 主任の魅力は「成長・影響・意味」
 では、主任とはどのような役割なのか。
 講義では、主任になることによって、次の3つの価値があることをお伝えしました。
  ① 成長:視野や判断力が変わる
  ② 影響:チーム全体に良い変化を与えられる
  ③ 意味:自分が選ばれる理由がある

 この3つが伝わったとき、主任という役割は「負担」ではなく「価値あるチャレンジ」に変わると思います。
 主任という役割が自分に巡ってきたことに、大きな価値があることを実感してもらえるよう、この3つを丁寧に伝えてほしいと思いました。



■ リーダーは「やらせて」育たない
 また、組織存続のためには、次世代リーダーの育成も欠かせません。
 次世代リーダー育成の鍵は、「やらせる」から「やりたい」への転換です。
 人は経験だけでも、動機だけでも育ちません。
 大切なのは、任せること(経験)と意味づけすること(動機)。
 「やってみようかな」と思える関わりが必要であることをお伝えしました。

      
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 本講演では、各病院の総看護師長の皆様の相互の意見交換をしながら、進めてまいりました。
 「主任になりたくない」と思ってしまう環境は、どこから生まれるのか。
 「総看護師長さんたちは、役職に就いて、どんないいことがありましたか?」という問いを投げかけました。
 いいことがあるんだ!ということを言葉にして、その魅力を肌で感じ取れる環境は、実際に今主任、師長になっている方からの言葉だと思います。
 素敵な主任さん、リーダーさんがもっともっと生まれますよう! 

 このたびの講演にお声かけいただきましたこと、青森県公立・町立病院総師長会の皆様に感謝いたします!

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