【開催報告】教育担当者のための「仕事を教える基礎講座」(オンライン)を開催しました
2026年04月25日
3月・4月に、株式会社エイトドア主催のオンライン講座「教育担当者(プリセプター・OJTトレーナー)のための 仕事を教える基礎講座」を開催しました。
本講座は、看護職、リハビリテーション職、介護職といった医療・福祉現場で新人教育・OJTを担う皆さまを対象に、「仕事を教えるとはどういうことか」を、理論と実践の両面から整理することを目的に実施しました。
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■「仕事ができる」と「教えられる」は別の力
講座ではまず、「仕事ができること」と「仕事を教えられること」は同じではない、という点を確認しました。
現場では、経験を積んだ職員ほど「なぜ新人が分からないのかが分からない」という状態に陥りやすくなります。
参加者同士の意見交換では、
✅ 新人の頃、どんな教え方が嬉しかったか
✅ 逆に、どんな対応がつらく記憶に残っているか
✅ どんなときに支えてほしかったか
を振り返る時間を設け、「自分自身も、知らず知らずのうちに“教える側の都合”で指導していたかもしれない」と気づかれた方も多くいらっしゃいました。
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■OJTの基本と、教え方のアップデート
講座では、
✅ ティーチングとコーチングの使い分け
✅ OJTを進める際の6つのステップ
✅ 「教える」から「伝える」へのスタンスの転換
など、日常の現場教育ですぐに使える内容を中心にお伝えしました。
特に印象的だったのは、「指導にもアップデートが必要であり、新人に合わせて学習支援やスキルアップの体制を整えたいと思った」という声です。
経験や価値観が異なる新人を前に、「これまでのやり方が最適とは限らない」と立ち止まって考えること自体が、教育担当者としての大切な成長でもあります。
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■新人さんの“気持ち”を支えるという視点
本講座では、技術指導だけでなく、新人さんの気持ちの支援についても重点的に扱いました。
新人さんは常に、
✅ 迷惑をかけているのではないか
✅ 自分は向いていないのではないか
✅ 失敗したらどうしよう
といった不安を抱えています。
アンケートでは、
〇 経験年数が経つと新人の頃の気持ちを忘れてしまうと気づいた
〇 嫌だった指導の記憶ばかり残っていることにハッとした
〇 動機づけ要因を意識して、具体的にほめたい
といった振り返りの声が多く寄せられました。
「叱り方」「ほめ方」も、目的は“感情の表出”ではなく、行動改善と成長を支えることであることを、事例を通して確認しています。

■「すぐに使える」と感じていただけた研修
アンケートからは、
〇 新人教育に具体的に用いられる内容が多かった
〇 漠然とした不安が整理され、今後の指導の軸が見えた
〇 理論と実践のバランスがよく、現場で使える
といったご感想もいただきました。
また、「若手の教育担当者の育成というテーマだったが、自分自身も正しい教育ができていたか振り返る機会になった」という声からも分かるように、本講座は「若手向け」であると同時に、すべての教育担当者が立ち返るための講座でもあります。
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■教育担当者を一人にしないために
新人教育は、教育担当者一人が抱え込むものではありません。
教育担当者が安心して役割を担い、新人が安心して成長できるためには、組織としての支援体制と、共通言語となる「教え方の軸」が必要です。
エイトドアでは今後も、医療・福祉現場で「人を育てる人」を支える研修を提供してまいります。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
新入職員向け「被評価者研修」を実施しました~ 人事評価を“成長のツール”として活かすために~
2026年04月16日
先日、高知県内の医療法人グループにて、今年入職された職員の皆さんを対象に 被評価者研修 を実施しました。
参加者は約100名。医療の現場で働き始めたばかりの新人さんに向けて、人事評価制度の基本と、その活用の仕方についてお伝えいたしました。
今回の研修の大きな目的は、「人事評価制度の仕組みを正しく理解し、自分自身の成長につなげてほしい」という一点です。
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次のことをお伝えいたしました。
1.人事評価は「点検」と「成長」のための仕組み
研修ではまず、人事評価を「査定されるもの」「評価されるもの」として捉えるのではなく、自分の仕事や行動を定期的に点検し、次につなげるための仕組みとして理解してもらうことを大切にしました。
✅評価 ⇒ ✅ 振り返り ⇒ ✅目標設定 ⇒ ✅実践
このPDCAサイクルを回し続けることが、経験となり、一つ一つの力(スキル)として積み重なっていきます。
2.自己評価と上司評価の“ズレ”は、成長のヒント
自己評価と上司評価を突き合わせることは、自分では気づいていなかった強みや課題を知る貴重な機会です。
特に新人の時期は、「できているつもり」とか、「できていないから自信がない」など、そのどちらも起こりがちです。
他者評価を通して、自分を客観的に見つめる機会が、次の行動を考えるヒントになります。

3.「専門職スキル」×「組織人スキル」×「社会人スキル」
医療の仕事では、専門職としての技術や知識だけでなく、組織の一員としての行動や姿勢、社会人としての基本的なスキルも欠かせません。
人事評価表は、これらを総合的に振り返るための チェックリスト でもあります。評価項目を確認すること自体が、「今、自分に求められていること」を知る機会になります。
また、目標設定は「経験として残す」ために、研修の後半では、個人目標の立て方についても具体的に確認しました。
1年目の新人さんの目標としていただきたいのは、「2年目になったとき、1年目で教えてもらった仕事を自立してできるようになり、後輩(来年の新人さん)に教えられること」だと思うということもお伝えいたしました。
目標は立てることが目的ではなく、実践し、振り返り、経験として残すこと が大切です。「なぜその目標に取り組むのか」、「誰のためになるのか」を意識することで、日々の仕事の意味づけが変わってきます。
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研修後のアンケートでは、
✅人事評価の仕組みがよく理解できた
✅自分の目標の立て方が明確になった
✅評価を受けることの本来の目的がわかった
といった声が多く寄せられたようです。
多くの参加者が、「今の自分に必要なこと」、「これから意識したいこと」を、それぞれの立場で受け取ってくださったように感じています。
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人事評価は、制度そのものよりも、どう受け取り、どう活かすか が何より大切です。
今回の研修が、これからの仕事や成長を考える一つのきっかけになっていれば嬉しく思います。
未来の素敵な先輩として、輝けますよう✨✨
新人研修で伝えていること
2026年04月11日
新年度が始まり、怒涛の新人研修がひと段落しました。
今年度は、7日間で延べ10病院・施設からご依頼をいただき、講義いたしました。
東は八戸、西は大阪まで各地で新たな社会人の皆さんとお会いすることができました。
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弊社で提供している新人研修は、次のとおり。
① 社会人としての基礎力 ~自立・自律と仕事の責任を理解する~
学生と社会人の違いを整理し、「社会のルールを守る」「自分の行動に責任を持つ」ことを基本に、体調管理や自己学習など社会人として必要な自己管理を確認しました。医療・福祉職として欠かせない職業倫理についても考える機会としています。
② 患者・利用者視点に立った仕事の姿勢 ~いい仕事につながる7つの原則~
医療・介護・福祉の現場で大切にしたい考え方として、患者・利用者の立場に立つ視点、ミスを防ぐ意識、期限や時間を守る働き方、チームで働く姿勢や自主性の重要性を具体例を挙げながら、知る機会としています。
③ 接遇・ビジネスマナーの基本 ~信頼される人・組織になるために~
あいさつ、表情、身だしなみ、言葉遣い、態度といった接遇・マナーの基本を整理しました。患者さんやご家族だけでなく、職員同士のコミュニケーションにおいても、丁寧な言葉遣いや適切な対応が信頼につながることの認識を高めていただきます。
また、電話対応、メール送信、名刺交換、来客対応のマナーも併せてお伝えしています。

④ 職場コミュニケーションと報連相 ~一人で抱え込まない働き方~
医療現場では、一人で判断せず情報を共有することが重要です。報告・連絡・相談(報連相)の基本とポイントを整理し、迷ったときや不安なときに早めに声をかけることが、患者さんにとっての安心と安全、職員同士の仕事のしやすさにつながることをお伝えしています。
事例を通じて、状況報告の練習もしています。
⑤ 日常業務とコンプライアンス・セルフマネジメント ~安心して働き続けるために~
コンプライアンスや個人情報の取り扱い、SNS利用など、日常業務に潜むリスクを具体的に確認しました。あわせて、不安やストレスと向き合いながら働き続けるためのセルフマネジメントや、前向きに仕事に向き合う考え方も共有しています。
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新人研修で学ぶことは、社会人としての「0(ゼロ)」スタート地点です。
「0(ゼロ)」の高さが高ければ、それ以上のことができる社会人になることができます。
社会人としての基礎、心構え、基本的なビジネスマナーができていることで損する人はいないと思いますし、新人さんは仕事はまだできませんが、ビジネスマナーは今からでもできる仕事と言えます。
ビジネスマナーができている(丁寧におじぎができる、一生懸命敬語を使おうと努力しているなど)と仕事も丁寧にしてくれそうと思う先輩も多いのではないでしょうか。
そんな新人さんになってほしい!という思いでの新人研修でした。
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来年の今頃、新人さんは2年目のキラキラ輝く先輩として、活躍されていることを期待しております✨✨
また、今年度もたくさんの法人さんからご依頼いただきましたこと、感謝申し上げます。
