「安心・安全な職場づくりのためのハラスメント対策」をテーマに講義
2026年03月17日
先日、新潟県内の病院で、「安心・安全な職場づくりのためのハラスメント対策」をテーマに、研修を実施しました。
本研修は、同内容で2回に分けて実施し、2回目では近年注目されている「不機嫌ハラスメント(フキハラ)」についても新たに取り上げました。

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1.働きやすい職場に必要な「3つの視点」
研修の冒頭では、働きやすい職場づくりの土台として、「安全」「関係性」「成長」という3つの視点を共有しました。
✅ 不安や恐怖を感じずに働ける安全な職場
✅ 話しかけやすく、相談しやすい良好な人間関係
✅ 教えてもらえ、挑戦できる成長できる環境
これらが揃ってはじめて、職員一人ひとりが安心して力を発揮できること、そしてハラスメントは、この土台が揺らいだときに起こりやすいことを確認しました。
2.ハラスメントは「意図」ではなく「受け取り方」
ハラスメントの基礎知識として、 「自分に悪気があったかどうか」ではなく、相手がどう感じたかが判断基準になるという点を改めて整理しました。
特に医療現場では、指示・指導の場面が多く、「指導のつもりだった」「忙しくて余裕がなかった」という状況が、結果的に相手を傷つけてしまうケースも少なくありません。
3.2回目研修で伝えた「不機嫌ハラスメント(フキハラ)」
2回目の研修では、参加者の関心も高いテーマとして「不機嫌ハラスメント(フキハラ)」を取り上げました。
”フキハラ”とは、怒鳴る、強い言葉を使うといった明確な言動だけでなく、
✅ 不機嫌な態度
✅ 無言の圧
✅ ため息や表情、空気感
といった感情の出し方そのものが、周囲にストレスや萎縮を与える状態を指します。
「何も言っていないけれど、話しかけづらい」、「常に顔色をうかがってしまう」など、こうした状態が続くことも、職場の心理的安全性を下げ、ハラスメントの温床になり得ることを具体例を交えてお伝えしました。
4.アンガーマネジメントの視点から
研修ではアンガーマネジメントの考え方も紹介しました。
✅ 感情が高ぶったときは、まず立ち止まる
✅ その場ですぐに反応しない
✅ 「今、何に反応しているのか」を自分で整理する
「感情をなくす」のではなく、感情と上手につきあうことが、管理職・リーダー自身を守ること(管理職としてのリスクマネジメント)にもつながるという点を強調しました。

5.事例検討を通して「違い」を考える
研修後半では、「指導として適切な伝え方」と「ハラスメントになりかねない伝え方」を事例を紹介しながら、伝え方の違いについて講義しました。
受講者からは、
✅ 「言葉は同じでも、伝え方やトーンで受け取りが大きく変わる」
✅ 「自分では気づいていなかった癖に気づけた」
といった声も多く聞かれました。
今回の研修で、管理職の皆さまがご自身の言動や態度を振り返り、安心して働ける職場づくりを考えるきっかけになれば幸いです。
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本研修開催にあたり、企画から当日までご担当の皆様には大変お世話になりました!
