「わからない」「困っている」を正しく伝える力~今すぐ、新人さんに身に着けてほしいこと~
2023年04月24日
今月は、新人研修や新任管理職研修が続きました。
ようやく落ち着きつつあります。
ただ、毎日連日の研修で、アウトプットばかり続けていると、自分自身のインプット情報が枯渇していると実感してきます。GWは、勉強WEEKにしようかと計画中です。
***********************
さて、ここ3年間ぐらい新人研修で新人さんたちにお伝えしていることがあります。
「仕事を楽しむためのセルフマネジメント」です。
新人の時は、とにかく不安なことばかりだと思います。
不安の原因を解決しなければ、不安は徐々に大きくなっていきます。大きくなると、仕事を覚えようにも手につかなくなってしまうことも考えられます。
特に、新人になるのと同時に一人暮らしが始まると、自宅に帰って一人でますますその不安は大きくなる可能性があります。
セルフマネジメントは、さまざまな側面がありますが、その1つとして、「自分が困っているときに、自分から声をあげる」を伝えています。
まず、仕事を楽しむためには、
① 不安を排除しよう! と伝えています。
不安を排除するためには、
② 「自分は不安だ」ということを正しく伝えよう! と伝えています。
不安は、「教えてもらったけれど、わからなくなってしまって、進められない」とか、「やってはいるが、このやり方でよいのかがわからない」などからくる感情です。
私の経験上ではありますが、不安があると前に進めないと思うのです。前に進むためには、「相談する」です。要は、不安であることを相手に正しく伝える力が新人さんには必要だと思っています。
「わからない、どうしよう・・・」「困った、どうしよう・・・」のとき、先輩や上司に話しかけにくくて、黙っている新人さんも結構見かけました。
これは、専門用語で言うと、「未学習」「誤学習」というそうです。自分の意志を伝えたいときに、伝える方法を教えられていない(未学習)、伝える方法が間違っている(誤学習)とのこと。
「黙っている」
=「わかっていると思っている」「問題なく進んでいる」と判断される
ということを、新人さんにぜひ伝えていただきたいと思います。

***********************
上記とそれ以外に、新人さんの仕事をし始めたときのセルフマネジメントを4点お伝えしております。
① わからないときは、手を挙げよう! 周りの先輩に声をかけよう!
⇒ 「わからない」ということを、正しく伝える
② 不安は必ずあるもの
⇒ 不安の気持ちは、リスク管理(気を付けようとする気持ちと行動)になる
③ 一人前になることを焦らない
⇒ 経験を積むことでスキルが身に着くからこそ、日々実直に取り組む
④ ストレスを数値化してみる
⇒ “ストレスのバケツ”に”100ストレスたまる”としたら、今、どれぐらいたまってるか?
”70ストレス以上”溜まっていたら、自分で軽減できるのか、できないなら相談する
***********************
折角、今の職場を選択してくれた新人さんです。
コロナ禍で入学式もなかった・・・オンライン授業ばかり・・・と影響を最も受けた今年度の新人さんです。
困ったときのコミュニケーションのとり方を是非、お伝えいただきたいとおもいます!
検索
カレンダー
カテゴリ
最近の記事
- 宮城県社会福祉協議会にて主査研修で講義
- 佐久大学社会連携センター「認定看護管理者ファーストレベル」で講義
- 八戸市社会福祉協議会主催 全職員向けハラスメント研修で講義
- 秦野市社会福祉協議会でリーダー向け研修で講義
- 高齢者施設での“穏やかな看取り”を考えるセミナーを開催しました
- 長野県看護協会で認定管理者ファーストレベルで講義
- 埼玉県老人保健施設協会にて、一般職員向け/中堅職員向けの研修で講演
- 第75回日本病院学会 多職種セッションにて講演
- 自治体病院協議会長野県支部で講演 テーマは、「医療・介護現場での接遇マナーの基本を重要性」
- 医業経営コンサルタント協会青森県支部にて「医療機関の人事管理」をテーマに講演
