長野県看護協会で認定管理者ファーストレベル人材管理を講義-活動報告51
2022年09月14日
去る9月1日、長野県看護協会の認定管理者ファーストレベルで「人材管理」の単元で講義いたしました。
当初は、対面形式でしたが、受講者の方々の所属病院の外出制限もあり、完全オンライン形式に切り替えになり、実施となりました。
今回は、約80名のご参加でオンラインではありましたが、ディスプレイからそれなりの迫力のある人数でもあり、講義する側としても気合が入りました!
私は、看護協会の認定管理者の「人材管理」を講義するとき、必ず冒頭でお伝えしていることがあります。
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人事担当者に”ものが言える”ための人事に関する知識を身に着けてほしい!
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なぜ、「人材管理」(一般的には「人事管理(Human Resource Management)」)を学ぶのか…というと、看護部門の人事管理を強化するためであり、そのためには人事に関する要望を病院に提案できることが求められると思うからです。
だからこそ、人事担当者と同等のレベルの知識が必要であると考えます。
今回は、次の項目で講義いたしました。お伝えしたいことがたくさんあり、テキストも40ページになりましたが、講義後にゆっくり読んでいただくよう、解説も含めてのテキストといたしました。

また、これまでは、セカンド(師長レベル)とサード(部長レベル)の経験はありましたが、ファースト(主任レベル)は初めてでしたので、「人材管理」をこの3つの層で区分するにあたり、自分なりに考えてみました。
✅ ファースト: 知る(基本知識・情報を得る)
✅ セカンド: やってみる(得た知識で行動する)
✅ サード: 行動したことの検証と見直し(行動したことの可否と最善策の提案)
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講義中、zoomのチャット機能を活用していただき、ご質問をいただきました。人事のことですので、皆さんに質問内容を聞かれたくない…という受講者もいらっしゃいますので、ダイレクトメッセージでのご質問と公開でのご質問を受けるようにしたところ、12〜13件の「人のことでのお困りごと質問」があり、お答えし、無事終了となりました。
長野県看護協会の皆さま、この度も大変お世話になりました!
ファーストでの講義の機会をいただき、ありがとうございました!
回復期リハビリテーション病棟協会 セラピスト向け管理職研修で講義-活動報告49
2022年06月19日
去る6月2日(木)、一般社団法人回復期リハビリテーション病棟協会のセラピスト向けの上級管理職研修で「人事労務管理」をテーマに講演いたしました。
この研修は、同協会の「セラピストマネジャー認定」の資格がある理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の皆さんが、全2回のプログラムで、実践的なマネジメントを学ばれます。
私は、第1回目では「人事労務管理」、第2回目(10月開催予定)では「人材育成(評価とフィードバック)」の講義を担当しています。
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病院や施設は、人(職員)がいなければ成り立たない産業、いわゆる「労働集約型の産業」です。支出に占める人件費の割合が最も高いことからも、「人の管理」を体系的に学ぶ必要があると私は思っています。
一方で、学んでなくても、過去の経験値や前例で何とかできるのも実際のところです。
しかし、これまでは経験値や前例で凌げても、働き方の選択が拡がり続ける昨今、「人事管理」と「労務管理」は一度は学んでおきたいところです。
本研修では、管理職の役割として経営資源のマネジメント、経営資源の1つである「人のマネジメント」(人事労務管理)、「人事管理」と「労務管理」の違いとそれぞれの管理職の具体的仕事を解説しました。

ご受講くださったセラピストの皆さま、お疲れ様でした!
次回、10月もよろしくお願いいたします!
長野県看護協会 認定管理者(セカンドレベル)にて人材管理Ⅱを講義‐活動報告48
2022年06月04日
先日、長野県看護協会にて、認定管理者セカンドレベルの人材管理の講義を担当いたしました。
1日半の9時間の講義。受講者全員が対面で講義を受けてくださいました。

「人材管理Ⅱ」の講義は複数の講師が担当しています。それぞれの得意分野の知識、経験値から講義しているようです。また、看護師ではない講師が講義をすることも少ないようですので、次のことをお伝えいたしました。
✅ 自分が人事課長になったら・・・というつもりで講義をご受講いただきたい
✅ 人事の知識を学んで、人事担当者に”モノが言える”看護管理者になってほしい
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そして、具体的な講義内容は、次のとおりでした。
✅ 人材管理(人的資源管理)とは何か・・・を掘り下げる
✅ 人材管理と組織運営(両輪で動かす)
✅ 人事管理と労務管理
✅ 募集・採用
✅ 配置・異動
✅ 格付け制度(等級制度)とラダー
✅ 人事評価とフィードバック
✅ 目標管理と個人目標設定アドバイス
✅ 報酬管理(給与制度)
✅ 労働時間管理とタイムマネジメント
✅ 能力開発(教育体系と研修効果)
✅ 多様な働き方(ヘルシーワークプレイス)
と、盛りだくさん💦
それにも関わらず、44名の受講者の皆さんは、積極的に講義に参加してくださいました。
長野県看護協会の皆さま、ご受講者の皆さま、お世話になりました。
ありがとうございました❣
新入職員を迎えるためにできること③~新入職員の気持ちを知る~
2022年04月10日
新年度が始まりました。日本どの組織も新人さんをいよいよ迎え入れましたね。
毎日元気に出勤してきていますか。
「新入職員を迎えるためにできること」をテーマに、
第1回 「新入職員と自分は何が違うのか」
第2回 「無意識な苦手意識が新人を遠ざける」を書いてきました。
第3回は、「新入職員の気持ちを知る」です。
昨年度、ある病院で新人さんの定期的に面談をする機会がありました。
そこで思ったことが、世代の違いがどうこうではなく、こういうことを気にしていたんだ…ということを知りました。
私たちは、経験があって、それがベースで職場を捉えがちですが、新人さんは配属先はこれまでの環境からすると「アウェー」。
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面談から、改めて知ったことは、私たちは「そんなことで傷ついちゃうの?」の感覚の違いです。
その違いを、私たちの感覚に引き寄せるのではなく、私たちがその気持ちを知ろうとする歩み寄りです。
こんな事例がありました。 こういうことがあると、辞めたい気持ちになった…そうです。
✅ 「声が小さいよ」と注意されたとき
✅ インシデントが続き、自分は「選択した職種」(看護師他の国家資格の職種です)に向いていないと考え続けたとき
✅ 同期は夜勤に入っているのに、私はまだ入れていない(看護師事例)
✅ ある仕事ができなくて、何度も教えてもらったとき

このような新人さんの気持ちを聞くと、「え~~、そんなことでぇ~」と思う方が大半かと思います。
しかし、それが現実であることも然り。
そして、このような新人さんの声を聴いたときにやってはいけないこと。
「私が新人の時はそんなことまでやってくれていなかった」・・・ですよね。
そもそそも、自分たちが育成してもらった環境は日々変化しています。そのことは、本ブログの第1回のとおりです。
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では、新人さんがどんな気持ちでいるのか・・・。
実は、とても先輩や周りの方たちに気を遣っています。
こんなことを話してくれました。
✅ 自分がいることで迷惑をかけている
✅ 手間がかかって申し訳ない
✅ 少しでもできないことがあると自信がなくなる、職に向いていないと思い込む
✅ 不安や心配なことを職場で相談できない
✅ 仕事のことで質問したいが、声をかけられない
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こういう気持ちがあるから、周りや教育担当者に話しかけにくくなっている事実を知っていただきたいと思います。
次回「新入職員を迎え入れるために」最終回は、上記のことをどうすればいいか…です!
上尾医科中央グループの機関紙に掲載されました-活動報告47
2022年03月05日
埼玉県上尾市に本部を置く上尾医科中央グループの機関紙「AMG協議会ニュース2月号」で、研修報告が掲載されました。

昨年6月に続き、今年1月に開催した係長以上研修で講義した様子がアップされています。上尾医科中央グループでは、目標管理に力を注がれていらっしゃいます。6月は目標管理の基本をお伝えいたしました。
今回は、「個人目標設定のアドバイスと面談のポイント」をテーマにお伝えいたしました。また、前回6月の研修で、受講された方々からのご質問を多数いただいており、主な質問に対応するため、『目標管理Q&A』の冊子も作成いたしましたので、その概要についても補足説明する機会といたしました。

前回に続き、今回も約850名の管理職の皆様がご受講されたとのことでした。
感染防止対策によりオンラインでの開催となりましたが、今回も多数のご質問をいただいているようです。
記事にも書かれていますが、『目標管理Q&A』はいただいたご質問を加えて、バージョンアップする予定です。
今回も、講義の機会をいただきました上尾医科中央グループの皆様に心より感謝申し上げます。
今回は、
栃木県看護協会宇都宮支部で「新人を迎えるための押さえておきたいポイント」をお伝えしました~活動報告46~
2022年02月19日
長年お世話になっている済生会宇都宮病院の穂高看護部長からのご依頼で、栃木県看護協会宇都宮支部主催の管理者研修会で研修の機会をいただきました。
テーマは、コロナ禍で新人さんの離職を防止するためにできることは何かということから、「新人さんを迎えるために管理者がおさえておきたいポイント」をお伝えいたしました。

今年、とある病院の新人の面談ができる機会をいただいておりました。
新人さんはどんなことで「辞めたくなるのか…」を直接聞ける機会があり、今回の研修が成り立ったなぁと思いました。また、新人さんが本音をどれだけ話してもらえるのか・・・を面談の経験から私なりに調べたり勉強してみたことから今後も伝えていきたいプログラムになった!といい感じの自己満足です。

この度の研修の機会をいただいた済生会宇都宮病院の穂高看護部長に心より感謝申し上げます。
長野県看護協会で講演-活動報告44
2021年11月19日
去る11月8日(月)、長野県看護協会の「看護職の働き方改革推進委員会」主催の研修にて、『多様な働き方とやりがいを支える評価・支援』をテーマに講演してまいりました。
感染が落ち着きつつありましたが、対面とオンラインのハイブリッド形式で開催され、60名以上の看護師の皆さんがご参加されました。

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働き方改革がどこの業種でも進められていましたが、新型コロナ感染拡大の影響でその推進が停滞していたこともあり、ようやく再考する機会となったのではないでしょうか。
講演では、
✅ 多様な働き方とは?
⇒ 人によって「多様の」捉え方が違うこと
✅ 働き方の選択と仕事のやりがい
⇒ 働き方の選択も仕事のやりがいも自分が決めること
✅ やりがいと成長につなげる評価
⇒ 人事評価を自分にどのように活かすのか
✅ まとめとして
⇒ 働き方改革の「雇用する側」「雇用される側」のそれぞれの役割
をお伝えしました。

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講演後は、県内3つの病院の組織運営の好事例発表があり、その後、発表者3名とのシンポジウムにて進行を努めることとなりました。1時間のフロアとの意見交換でしたが、たくさんのご意見、ご質問であっという間に過ぎた1時間でした。
研修後、「今年、副師長になったばかりで、今日の講演できいたことを是非やってみようと思います」というご意見をいただいたり、ご自身のキャリアのご相談もあり、ご参加された看護師の皆さんは、何事にもご熱心であることが伝わってまりました。
本研修会開催にあたり、長野県看護協会の皆様には大変お世話になりました。
ありがとうございました。
院内・施設内研修プログラムのご案内
2021年10月25日
株式会社エイトドアでは、院内・施設内での研修をオンラインで実施しています。




新型コロナ感染拡大防止の観点から、院内・施設内研修は対面実施が難しい状況は今なお続いています。
しかし、教育は止めてしまうと、将来の病院・施設の財産である「人材」づくりが停止してしまいます。
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弊社では、上記の研修を
✅ オンライン研修のすすめ方がわからない
✅ オンライン研修で実施しても効果が見込めないのでは…
✅ 初めてなので、どうにもこうにも…
という病院、施設の皆様に対して、丁寧に進め方等も含めて実施しております。
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実際のお声として、
◎ 対面の研修と全く変わらなく、オンライン研修もよいと思った。
◎ 施設間移動がなく、自分の施設内で受講でき、時間効率がよい。
◎ オンラインの方が講師に気軽に話しかけたり、チャット機能で意見が言えたりするので、充実した研修になった。
◎ 一方的に講義を聴くのではなく、指名されて応えることで、双方向の研修でよいと思った。
等々のご意見をいただいております。
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教育を止めることは、人を育てることを止めること…
実施しないかもしれませんが…ということでも、お問合せくださいませ。
お問合せはこちらから ⇒ info@8-door.jp
上尾医科中央グループの機関紙に掲載されました-活動報告43
2021年09月05日
埼玉県上尾市に本部を置く上尾医科中央グループの機関紙「AMG協議会ニュース8月号」で、研修報告が掲載されました。

● 係長以上研修にて『目標管理のための個人目標設定アドバイスと面談のポイント』をテーマにオンラインにて開催され、講演しました。
初めてのオンライン開催で、過去にない1000名以上の管理職の皆さんにご受講いただきました。
同ニュースにも掲載されていますが、ご受講された皆様から前向きなお声をいただくことができました。

● また、「JIMUサロン」という事務職のスキルアップを目的とした研修でも6月、7月と講演しました。
6月のテーマは、『自己評価から考える自己課題発見研修』
7月のテーマは、『成果とやる気を引き出す目標管理基礎研修』
本研修は、職場からでも自宅からでもどこからでもオンラインで参加できること、職場以外であれば、お酒片手に気軽に受講できることが特長です。ご受講者の中には、帰宅途中の電車内という方もいらっしゃいました。
ということで、講義する側もあまり堅すぎない内容、話し方などを心がけたり。
こちらも前向きなご意見をいただけたようです。

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このたびは、講演の機会をいただいた上尾医科中央グループの皆様に心より感謝いたします。
高松市医師会看護専門学校同窓会で記念講演-活動報告42-
2021年07月21日
去る7月11日(日)、香川県にある高松市医師会看護専門学校同窓会にて記念講演でお話する機会をいただきました。
本来であれば、昨年の講演でしたが、新型コロナ感染により延期となり、一年越しの講演が実現いたしました。
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この講演が実現したのは、2019年に高松市にある学校法人穴吹学園の看護通信課程の同窓会で講演する機会があり、そこでご勤務の先生が高松市医師会看護専門学校同窓会の会長で、それがご縁でした。
講演のテーマは、「いつまでも働きつづけるために~素敵な自信のつくり方~」でした。
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同窓会ということもあり、ご経験のある看護師さんから、現在看護学校の学生さんまで幅広い皆さんがご聴講くださいました。
私からお伝えしたことは、次のことでした。
✅ いきいきと働く、自信をもつとはどういうことか
✅ 自信をもつために、仕事を楽しむ・職場での充実とは何か
✅ 一方で、「働くこと」の変化を振り返る
✅ 職場でおかれている立場を考える
= 自分自身を理解する(客観的に自分を知る)
✅ これからの自分の役割
キーワードは、「好かれるではなく、嫌われない仕事の仕方」でしょうか。


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講演後、ご聴講された方からとても”素敵な”ご感想をいただきました。
看護師を52年間続けてこられ、現在は料理がお好きなことから、70歳にして、ご自身の料理をふるまう食堂を経営されたとのこと。
講演をお聴きいただき、
「自身のキャリアを振り返る機会になり、これまでやってきたことに改めて自信を持った! 間違っていなかった」と。
人生の先輩である方に、”素敵なご感想”をいただきましたことに感謝でした。
また、介護施設で介護士として働いていて、現在は看護師を目指している学生さんからは、「介護の現場でやってきたことに自信が持てました。また講演を聴きたいと思います」という嬉しいご感想もいただけました。
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今回の講演テーマで、それぞれのキャリアの積み重ね方には、自分がやってきたことを否定せず、誰のためになったのかを考える機会を私自身が再認識した機会でもありました。
”素敵な機会”をいただきました高松市医師会看護専門学校同窓会会長の松本さん、司会をしてくださった西村さん、同窓会役員の皆様、看護専門学校の副校長先生や教員の皆様に心より感謝申し上げます。